ハザードマップ作成支援

手づくりハザードマップ作成支援

はじめに

愛知県では、大規模な水害が発生した場合の最大浸水深を示す「洪水ハザードマップ」を各市町村が発行しています。しかし、安全な避難には、水害発生前の早めの対応が重要です。

手づくりハザードマップの重要性

「手づくりハザードマップ」は、まだ避難できる早期浸水状況を把握することで、安全な避難ルートやタイミングを考えるためのものです。市町村発行の洪水ハザードマップを基に、地域住民が主体的に作成することで、より効果的な防災対策につなげることができます。

NPOによる支援

私たち「特定非営利活動法人 地図で防災・まちづくりサポート」は、愛知県の「みずから守るプログラム地域協働事業」の支援団体として、自治体や住民が取り組む手づくりハザードマップの作成を支援しています。

手づくりハザードマップ作成のメリット

・早めの避難行動を促し、被害軽減に貢献
・地域住民の防災意識向上
・コミュニティ形成の促進

参考:

手づくりハザードマップとは
(愛知県のサイトにリンクしています)

プログラムの進め方

プログラムの概要

地図で防災・まちづくりサポートでのプログラムの進め方を豊山町を事例に説明します。
プログラムは2日間で計5時間程度のプログラムです。

1日目:勉強会(約50分)

1日目の勉強会の様子

1日目はまず最初に勉強会としてNPOのスタッフが「地勢と過去の水害」「ハザードマップについて」「手づくりハザードマップの作り方」などを説明します。

1日目:まち歩き(約50分)

1日目のまち歩きの様子

自分の住んでいる地域別にいくつかのグループに分かれて地図を見ながら歩くコースを確認します。NPOのスタッフが各グループについてサポートします。
コースを確認したグループからそれぞれまち歩きに出発します。
避難場所や通学路の確認、避難する際に危険な箇所など雨が降り続いて道路の水没が始まっている状況を思い描きながら住み慣れた地域を改めて歩いてみると、普段見えないものが見えてきます。
必要に応じて写真なども撮っておきます。

1日目:ワークショップ(約50分)

1日目のワークショップの様子

マップのまとめ方の説明を聞いたあと、避難の際の危険箇所や注意事項について話し合い、まち歩きで確認したことや発見したことなどを白地図に書き込んでいきます。
時間があれば各グループでの発見を全体に共有します。
次回(2日目)の予定も共有します。

NPO:確認用ハザードマップの作成)

NPOでは1日目で白地図に書き込まれた各グループごとの情報を1枚の確認用ハザードマップとして印刷物を作成します。

2日目:ワークショップ(約60分)

2日目のワークショップの様子

確認用ハザードマップを見ながら1日目に書き込んだ内容の確認、追加、修正、掲載する写真の選定とともに、手づくりハザードマップを見る人に伝えたいコメントなどを記入します。

2日目:全体会(約60分)

2日目の全体会の様子

手づくりハザードマップの活用方法の検討、地域の課題や地域でとるべき行動、避難のタイミングなどを各グループ代表者が発表し、全体で情報を共有します。

手づくりハザードマップの完成

担当の方とNPOで最終点検をおこなって、ついに地域の皆さんのコメントやまち歩きで撮った写真が載った印刷された手づくりハザードマップが完成します。

一緒に安全な地域づくりを目指しましょう

NPOの支援実績

愛知県西春日井郡豊山町で2022年度より支援活動をおこなっています。
2023年度の実績レポートは下記をご覧ください。
手づくりハザードマップ2023

NPOへのご依頼

手づくりハザードマップ作成にご興味のある自治体や地域住民の方はお気軽にご相談ください。